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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3489] 大好きな世界〜愛すべき地球
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

命のパズルを完成させた頃には僕も旅立たなくちゃならぬのだね
人はみんな誰しもそうやって生と死を繰り返すものだ
生まれたら死んでいかなくちゃ昔戦争やら医療のちっぽけさで死んでいった人たちに申し訳ないかと皮肉る

涙が出てくるよ
時々 それに枕を濡らしたりするのは今が楽しいから
文句やグチを言っても結局はこの世界が好きだから 愛してるから 文句や不満も出るのさ
当たり前だ
こんな世界から離れるのは悲しくないはずはない 涙も当然だよ
こんな世界から離れたあとの世界の行く末心配したり見れなくなるのが不安じゃないわけがない

なに言ったってここは僕のたったひとつのふるさと 小さな町の小さな屋根の下で育んだときめきの日々
生まれた 母なる地球よ 広大な大地よ
見上げた視界いっぱいに広がる果てしない大空よ
眺める瞳に映る誰かや自分の幸せよ 大好きな人よ
いつか消えるとはわかってても
だからこそイヤだと思う 間違いじゃないさ
ずっと心から捨てられそうにない
罪に問われても自分中心人間でも
大切な生活や人のことを心配したり尊んだりしないほど僕は腐りきってはいないんだ
さすがの僕も人間の心は捨ててなかったよ

君の二番目に大好きな世界には大好きな人と今の人々の笑顔や美しさが必要だ
何一つ変わっても大好きな世界とは呼べないしかけ離れたら違う世界だからずっと側にいて
無理な願いだとはわかっててもつい望んでしまう切なさごと悲しみも
美しいものはどうしてこうもはかない終わりがあるの?
みにくいものも…
形あるものはいつか全て消える 人も何もかも
誰かが言ってた言葉
見えない愛も形あるものが消えたらなにもなくなる
あとにはなにも生まれやしない
宇宙の闇があるだけ 遠い未来の話だ
それでも僕らは生きていられる今をもって生まれた精一杯の愛情で思い思いに愛す 僕も。

2009/01/11 (Sun)

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