詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
我は三流詩人
所詮 三流だ
どっちに転がってみたって一流にはなれないよ
三流からは抜け出せない
一生 三流詩人だ
なんて戯言を繰り返しながら暗い話引っ張りだしてきて
さらなる悲しみにひたるんだ 肩まで
涙を隠すなら涙の中
木の葉を隠すなら木の葉の中
同じようなもんだ
風に吹かれて 独り
この世界にあるべき自分の居場所を探してた
めんどくさがって歩き出すこともせずにただあたりを 近場を彷徨(うろつ)くだけ
その辺が 三流詩人
言われても仕方ないな
僕は所詮 三流詩人
時に悲しみを
時に喜びを
時に憎しみを
時に他人のこと
時に自分のこと
時に世界の…
様々なものを題材にして自分さえも材料にするよ
売れるためなら金も惜しまない
そんな詩人にはなりたくない
ひっそり こっそり
根暗みたいでも自分の正義に忠実な丸い人を目指してるから
そんな詩人になりたいよ
そんな人間になりたいよ
人間は詩人で
詩人は人間で
所詮 人間の線からははみ出せない
罪人もお偉いさんも誰も彼もみんな人間でしかなく人間にしかなれないしいられないのさ
だからなるなら三流詩人がいい
無駄でつまらない欲が出ないため
僕は三流詩人になる
金は持っててもいい仕事についてても家はボロ 着るものだけしっかりして
マイホームも買わない人みたいになんだか不思議な無欲の生活
心が清いのか無欲なだけなのかわからない珍しい人
三流詩人にたくさんのあふれる欲望は要らない
要るのは人間の心
生きるために最低限必要なものだけ
私は無欲な人
たかが三流詩人
されど三流詩人
少しややこしい人
今 僕 そんな人
永遠に止まらない振り子みたいに
右にも左にも止まらないで行ったり来たりを繰り返す日々 私こう見えても一応は詩人です。
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