ホーム > 詩人の部屋 > 甘味亭 真朱麻呂の部屋 > そこからの眺め

甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3515] そこからの眺め
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


そこからの眺めはどうですか? 人を傷つけて得た欲望の財産はステキですか?
私には 私にはわからない あなたが理解できない
あなたがなぜそんな未来を選んだのかはわからない
あなたが今 のぞいてる窓からはなにが見えていますか?
輝く宝石の山ですか?
それとも積み重なった札束の山?
あれ、でもよく見ればそれは屍の山 骨の山

本当に眺めてステキだと思う景色はきっとあなたが見てる世界にはないんだ

僕はあなたにはわからない景色を探すよ
サヨナラ
あなたみたいに裕福じゃない未来に歩き出す
金に埋もれニヤニヤ
宝石に囲まれニシニシ
あなたを見ているとなんだか気分が悪くなるから
ごめんね
僕は別の窓を探すよ
そこからの眺めはきつすぎる 僕には

未来はやっぱりきれいなものがいい
だけど人を傷つけて得る未来にきれいさなど欠片もない
努力もなくつかんだ未来はただ汚いだけ
血にまみれた札束や宝石だとあなたは気づかず今も夢の中
麻酔に揺られてる

欲望に対する免疫力があって良かった
幸せな未来はあなたが見ている未来にはないよ

って聞こえないか…
サヨナラ…
サヨナラ…
かつて愛してた過去の幻よ……。

2009/01/12 (Mon)

前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -