もし僕の背中に翼があっても きっと僕は飛ぶことはないだろう 君の真上にも広がってる大空へ羽ばたくのを恐れて いつしか美しい羽も 抜け落ちて 使いものにならなくなるに違いないきっとそうだ 今目の前にある 空みたいに遠く広がる未来からも目を逸らして まるで夢を捨ててしまったかのように 冷めた瞳で君を見ていた 自由でいられた 青き若き翼。
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