詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
僕よ 僕に生まれてきてくれてどうもありがとう
君よ 君に生まれてきてくれてどうもありがとう
奇跡の真ん中で今日もため息ついたり
楽しそうな笑い声がひびく部屋でオセロをしたり 負けそうになると待ったって言ったり
まったくおもしろいな
疲れて帰ってきたはずなのに終わればほらなんてことはなく笑えるよ
明日もつらかったとしても今日とおなじかな
それなら素晴らしい
たとえこの世界がただのばからしい偶然でもせっかく授かった命を儲けものだと笑えたら素敵 生きていく中でそういう気持ちに変わっていったらなお素敵
そろいもそろってくだらない偶然の産物だ
だけれどもう二度とこないような素敵な偶然だ
オセロのように白黒はっきりさせろという世界はいつになっても好きにはなれそうもないけど
人生の勝負はまだわからない たった一つの見落としが勝敗を分けるときもある
負けてても僕の駒はまだ死んじゃいない
くだらなくも素敵な偶然にはち合わせた僕は幸せの中にいる歴史的な人
教科書に載るほど有名じゃないけど一般人でもピープルでも民間人でも貧乏人でもこの歴史的な世界の登場人物
僕もその中の一人
なんて
なんて
素晴らしいんだろう
なんて
なんて
素晴らしいんだろう
これがまさしく
くだらなくも素敵な偶然
これはまさしく
嘘くさくも趣がある運命
親しみ感じるよ
ひとつ屋根の下
くだらなくも素敵な日常の中で感じてる
それが僕が感じたinspiration
それが明日へのnavigation
つまり 偶然と偶然が重なればひとつの偶然じゃ成り立たなかった運命になるんだ
偶然がつづけば誰もそれを不思議がるように形は不格好だけど運命になるんだよ
やがて 重たい時を重ねて 振り返るころには目もうたがうほどの光が見える。
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -