詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
心に立てた避雷針 役に立たないこともあるよ
完全じゃないから
99%の中で 残りの1%はちゃんと可能性として有効だよ
今日は嵐で明日は快晴
そんな理不尽 いつものことだよ
そんなにめずしいことはない
そんなにめずらしがることはない
今日は嵐でまた明日も嵐
そんな繰り返しに逆らうこともこの世の中では日常茶飯事
今日は嵐でも明日晴れるかもしれないし晴れないかもしれない
天気予報はあくまで予想だよ それ以外のなにものでもないから読み切れやしない
でも傘はなにがあるかわからないから鞄に入れて持ち歩け
真実は闇の中 誰もわからないよ
どれだけ科学が進んでもそれだけは進まない 進まない
信じるな 疑うな
でも疑いすぎるな
信じすぎるな
もうそこで矛盾してる
難しいな ややこしいな
天気や運は君の思うとおりにならない
気まぐれな天気は予想を裏切り想像とは逆に物事は動いて 違う方向にそれていく
想像がよしんば当たったとしてもそれはただ単に偶然だよ
当てることは不可能だ
その証拠に想像で二回三回は当たったとしてもずっと当てつづけることは不可能だろう
だからそういうことなのさ
晴れたってウソだって思うようなへそ曲がりな自分も持ってなくちゃ天気雨に濡れて帰ることもある
天気予報は晴れを告げていても鞄には傘を忘れずに
運命はいい加減なものだから何より念のため
この考えが適してる
難しいけど つまり どちらにも対応できる準備をしろってことだよ
人生 何事もその考えが必要さ
回る明日も めぐる未来も
いつでも頭の中にその考えをしのばせて突然の雨にも困らないように 笑って明日もよけいな不安にさいなまれないように生きよう
面倒なことなんかなにもないはず
だって自分のことだよ
いい加減にはしないはずさ
努々用心を怠らずにね。
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