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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3678] シーソーハート
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


心=(は)不安定、精神=波打つ模様、理性=崩壊状態
小さなことにさえ影響を及ぼしバランスをくずす
そんなシーソーハート
弱いから小さな悲しみひとつでノックダウン
巨大に見える壁 こえられない不安は無限にも膨らむ
幻覚じゃない
すべて悲しくもリアルな映像
足場はカンタンにくずれる
真っ逆様に落ちるのは一瞬
よく足下を見て歩かないと上からの罠に気をつけないと
社会の合図に耳をかたむけないと
そんなたくさんのゴタゴタはもうたくさん

勉強するのもいやだ
働くのもいやだ
ならどう生きていく?
金もなけりゃ住むところも衣服も何も成り立たない世の中で浮浪者に成り下がるのか?
考えてるよ 本気で
今にも崩れさりそうな適当につくられた住宅地のマンションみたいに中はボロボロ
ほらのぞけばわかる
小さな衝撃にさえたえられない耐震度は最悪
シーソーハートはあがりっぱなし 下がりっぱなし
悪循環は続く
でもそれは繰り返されるものだよ
ゆゆしき問題だ

下からは突き上げられ
上からは圧力をかけられ
行き場がない僕はその狭間で押しつぶされてぺちゃんこ
おせんべいみたいにぺちゃんこになりいい焼き色で焼きあがる
さあできあがり
召し上がれ
哀れな男の涙しみこんだすばらしい涙で焼き上げたおせんべい全部
バリボリ噛み砕く音を立てながら
さあ遠慮するな
僕を食い物にしておくれ
マイナス指向ならこんなふうにプラス指向な自分を押し退けるかな

さあ逃げよう
都合のいい世界へ
さあ諦めよう
都合のいい状態へ

逆戻りだ

誰かの助けを待つ
一人悲しくふるえてる

孤独が大半を占める虚無に支配された部屋で
悪意を全面に押し出しながらにくさいっぱいで過ごす

偽りの灯りの下で今日もまたそれとなくなんとなく日常の片隅で生きるのです。

2009/02/18 (Wed)

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