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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3684] カフェオーレ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


愛 それは人を心の底から思うことだ
誰より好きな人を思うことだ
ただ好きって気持ちだけじゃ愛にはならないよ
目をとじて考えてごらん
思うだけなら誰にでもできるからその人を本気で愛するとなったら難しいだろう
だから自分が愛たと思う気持ちをささげるんだ
時にきびしく時にやさしいようなどちらが多いとか少ないとか偏見のない量の愛をそそぎたい
愛してる 何度も言いたい
愛してる でも言うたびなんだかお別れにまた一歩近づいたような錯覚におちこむ
でも僕らは限りある時の羅針盤に愛を刻む 消えないように消えないように思いながら
そしてこれから先も今までもできないような愛し方で二人は愛しあうのさ

愛 それは大げさなものじゃない
ただ人が人を一生かけて愛し続けられればいい
それだけに重いってことだ
命をあずかるってことは
素晴らしくてとてもかったるい生業さ

僕はただ君を愛すと決めたから愛すまで 愛すまで

その気持ちひとつで僕は愛と呼ぶ
平気で愛と呼ぶ
自分で思い描いた愛のかたちを信じて

僕は君と二人
だんだんだんだんカフェオレになる
甘くほろ苦いカフェオレになるんだ
けっして厳しすぎず
けっして優しすぎず
程よいお味の愛

さあ ご賞味あれ

あら、結構なお手前で
味にうるさい貴婦人もご満悦の表情

うれしいな

僕も一口 カフェオレ

そんなふうに二人は明日もあいも変わらずこのまんま生きていく

誰よりもそのすばらしさをしっている僕だから
そのすばらしさをまのあたりにして笑顔ふきこぼれて部屋中カフェオレのような甘く香ばしい匂い

そんな景色の中に溶けあうように愛しあう二人
二人の笑顔がふたつそろったら始まるよ
素晴らしい日々が今日から明日へと流れてく
またおなじことをおなじように繰り返すとしても僕にはそれ位で。

2009/02/21 (Sat)

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