詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
断崖絶壁に立つ時
人は足がすくんで動けないだろう
高いところが嫌いならなおさら
高所恐怖症があるようにヤバい立場に立たされたときやっぱり人は逃げたくなる
その場から消えたくなるだろう
大切なのはきっとそこから逃げるか立ち向かうかの違いだけでその違いでこれから先の自分が変わってくる
地の底から響き渡る声
頑張れ 頑張れ やってみせろよ
心の中では悪い自分といい自分が口論し出す
例えば人生の大事な節目節目に立つ時などで
つまり際に立つ時だ
そんなとき人は考えてしまう 誰もが恐怖症になる 恐怖心を抱く
不思議な人間の習性だ
こわいものから逃げたい
当たり前だけどかっこわるいなあ
そうだよ、その狭間で苦しんでんだ
あっちに行ってはまた戻る振り子のような心が苦しんでんだ
際に立つことで
際に立つだけで
それだけで人は大の大人も赤ちゃんに逆戻り
おぎゃー おぎゃーとわめき出す
困ったもんだ
困ったもんだ
でも僕も人間だからとても解るんだけど
人間に過ぎない僕だから解ってしまうけど
甘えは許さない世の中は嫌いだけど
従うつもりはないけど逃げてばかりじゃ解決の糸口はいつまでも見つからない
そう思うから言ってるだけでたまたま世の中と意見がそれだけ重なっただけだと思う
たったそれだけ。
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