詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
命の砂時計が落ちきるとき
人は泣くのかそれとも笑うのか
それは今まで歩いてきた人生に左右されるかも
悲しい人生を歩んできた人ならやっと死ねるなと笑うかも
逆に苦しくても満たされた楽しい人生をおくってきた人なら泣くのかもね
でも死んでしまう以外の人にとっては悲しいばかり
笑えるわけないよね
だから砂時計の砂全部落ちきるときは
涙に街は沈むよ
君の終わりをみな悲しんでるよ
そんな景色が浮かぶ
だから尊いんだ
君が生きてる時間は思うよりずっとかけがえがないんだ
本心では笑いたいのになぜかなあ 涙しか出てきやしないや
それもそうだ 今から死ぬってのに笑えるわけないよなあ
たとえどんな人生生きてきても関係ないよなあ
そんなイメージを浮かべてみた
縁起でもない
気が早すぎるけど
若いからこそ今のうちからイメージ浮かべてみる
砂時計は生きる時間だけ刻むのだ 刻むのだ
砂時計は生まれてから死ぬまでの時間を刻む
砂時計は砂浜に描いた文字を波がかき消すように気づけばあっという間に命をさらう
時間はゆっくりでも確かに進んでるから
それを悲しいと思うか妥当だと思うかは人生を生きるその人次第だ
でもどうかなあ
砂時計よ 砂時計よ
あとちょっと待って
やりたいことがまだこの世には山ほど
そんなこと聞かない世の中だから砂時計は時間切れだと僕をさらうだろう
だからその前に僕はやりたいことやり残さないようにいつも気を張る 目を見開く日々
まだ砂時計は落ちきらない
ああ 長い今の気持ちからしたらそんな日が来るなんて予想もつかないや
わかってるからこそこわいけどなんか未来が笑ってる気がする
優しい笑みを浮かべている
そんな人生という旅路を住処に僕も生きよう
どんなにつらくても生きてく
それだけはやめないで生きてく。
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