俺は煙のような影の薄い男さ 誰も俺に見向きさえしないでもそんな煙男の俺もそれなりに幸せ たしかに感じてるんだ赤提灯の下 酒をちびちびやりながら考えてるんだ 愚痴をこぼし男らしくなく涙を流す夜に煙男は考えてるんだ 煙のような影の薄い男でも煙らしくもくもくと考えてるんだ 色んなことについて 様々なことについて。
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