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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3765] 命火
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ため息1つ 落ちた涙 消えた笑顔
何ひとつ光を失ったこの僕に残ったもの
限りなく深い悲しみと虚無感
花火のようにぱっと鮮やかにひらいて
やがて音もなく消える
人の生誕は打ち上げ花火
なのに死ぬ時は線香花火
ポトリ淋しく見た者を悲しみに暮れさせる
でもどこか不思議な出来事
人の人生はとても不思議


それが命というものです。

もう戻らないからこそ悲しい
でもその悲しみは運命で誰もが歩む道
わりふることもまたつよさです
その人の生きざまを見送る
それもまた花火の醍醐味
自分もつよく生きようと生きるつよさをもらえば
いつまでも悲しむ自分をなだめられる

それもまた正しいことです。

花火1つ消えればどこかで花火1つうちあがる 魂が天に昇るように新しい命が腹に宿るように

それが命というものです
それが命の連鎖なのです。

2009/03/15 (Sun)

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