詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
大人になっていくたび何かをなくして同じぶんだけ何かを手に入れて
子供から遠ざかってくほど残酷に見えてくるわたしの世界
まるでとても追いつけないや
日々変わる流れに
若さをなくしたのは外見だけじゃない
心も身体も同じだろう
若年寄りのうたをどこかで誰かが今日もうたっている
ばかばかしい
やっぱりすばらしい
そんな日々を生きていく
泣いたり笑ったり
とてもうまく生きれてるとはお世辞にも言いがたいけどそれでも光る何かを今つかんでる
幸せのしっぽをつかんでる
わたしはまた笑う
なんの脈略もないところでタイミングさえ無視して
わたしはまた泣く
悲しいときもうれしいときも涙を流して感情を表に出す
手当たり次第 目につく幸せをつかもう
視界に入り込んだ奇跡は逃がさない
大人になっていくたび何かをなくして同じぶんだけ何かを手に入れて
子供から遠ざかってくほど残酷に見えてくるわたしの世界
まるでとても追いつけないや
日々変わる流れに
だからこそだからこそはなさない
せっかくつかんだ幸せのしっぽ
ぎゅっとつよくやさしく抱きしめる
誰かが笑うよりずっと悲しい世界を見てるから僕はせめてものこの光を糧に明日にギリギリ進む
なんとか かんとか僕はつき進む
傷跡に咲く花
きれいだね
きれいだね
涙の粒がこぼれた場所に咲く花
ふしぎだね
ふしぎだね
でも今たったひとつわかってることがあるんだよ
それはね
それはね
内緒さ
内緒さ
誰にも言わない
誰にも言えない
自分だけの幸せだもの
幸せのしっぽみたいなもんだぜ。
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -