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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3857] 暮らしックス
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


暮らしこそ最高のクラシックスを奏でる場
されどそれを最高の演奏にするかは自分のタクトの振り方次第

周りは関係ないよ
常に自分が軸だ
こんな時だけ自分を物陰に隠すな
さあ出てこいよ
そんなとこに隠れてないで最高のクラシックスを演奏してみせてくれ 僕よ

内なる声が僕を導く
少し嫌みなその声が
僕の心にムチをうつ

さあ 奏でよう
ダメもと 上等
常套手段 上等
下手でも不器用でもいい
最初からそんなの問題じゃない
用は失敗してもがんばればいい
幼いときよく言われたもんだがんばればいい
結果など二の次
なくても別にいい
残るのは見えない頑張り
僕だけが知る努力
陰さえ残らない
されど特別なもの
僕だけが見える心の中の小さな誇り
誇れる記憶
いつか埃にまみれても僕も埃にまみれてくたばろう
その記憶を抱いて
千の夜 一億の星 分身したみたいにすべて同じ顔をしたクローン
そんなの問題じゃない
僕はこの世でたったひとり
失敗する僕も僕の涙も僕しか持てぬもの
素晴らしいよ

だから 奏でよう
努力をひとふり
人生にも塩を足さないと味気ない
痛みもまた珍味と思えば少しは安らぐ

だから 謳おう
努力でひとがんばり
時には自分の背中を押してみよう
そのまま粉々に砕け散ったっていいんだ
ただ努力した汗と実感がもてればいい

誰も信じてくれなくても周りなどかぼちゃと思え
雑音は耳をふさげ
最悪、物陰に隠れてもいい

それは 僕の人生だ
僕の演奏だ
人生という演奏を演奏しきるまで
最後のタクトひと振りまで余韻が消えるまでため息も吸い込まれたような静寂の闇が僕をのみこむまで僕よガンバ!

クラシックスならぬ暮らしックスを僕自身に聴かせよう
それこそが最大にして最高の僕と暮らしのアンサンブル!

2009/04/02 (Thu)

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