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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3858] 恋の窓辺
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


心の中にある恋の窓から想い焦がれるあの人を見ていた
遠くから眺めるだけでもすごく美しいのに近くから見たらどんなに美しいのだろう
彼女のこと思いすぎてベッドに入っても彼女の顔が浮かんで夢にかえしてくれない
夜も寝かさない罪な人よ
桜が散るまえにどうか伝えたい
胸をたたくこの恋の痛みを明かしたい

ただ見てるだけじゃ
悲しすぎて
制服を着てる意味もなくなりそう
恋をしなくちゃ青春はつぎのページには進まないから

今 風に吹かれて ひとりきりときめいて
黄昏 柔らかな夕暮れのあたたかい光に照らされて
帰りがけ 坂道
君を思うと空には二羽のカラス つがいで仲良く空をお散歩
いいな カラスのくせに 皮肉る僕は
いつか君とあんなふうに…
イメージするんだ
少しでも明るい未来を描こうと悲しいイメージを心の中で

恋の窓 開け放したまま 今も君がのぞいてくれるのを待っている 君がその気ならお入んなさい マイハウス
駆け出す勇気があればいいのに
ため息がせつなく涙腺をくすぐる

なんで恋ってこんなに切ないんだろ
そのくせ嫌いになれないのかな
不思議だな 不思議だな
恋をしたことうらめないなんて何も言えやしない

恋の窓辺 窓枠にもたれて空に浮かんだたくさんの雲の中ひときわ美しい君をさがす
僕は今 君に恋してます
気づいてくれるかな
気づいてるのかなあ

こたえは闇の中
未来は見えないから踏み出すことさえこわい 前に踏み出した瞬間そのまま足を滑らせ落ちてしまいそうで

目の前の明日にさえおそれをなしてる
息なりの強敵(こい)に刃を持つ手がふるえてる

今 こんな気持ちです
君よ

恋の窓辺からお送りしております
君よ

桜よ散るな 照る照る坊主つるしたから雨よやめ

そう願えば願うほど
心が熱くなる。

2009/04/03 (Fri)

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