詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
きれいごとは聞きたくない 正直飽き飽きした
希望だけじゃ人は生きられない
光だけ見てもいられない
だから人は嘆き自分を責めたりする
それもまた自分との葛藤
自分の中にある不安や疑問との闘いだから見守っていて
もう僕も二十歳だ
二十年ぶんの人生のノウハウはわかってるよ
だけれどまだこの世の中は理解に苦しむことばかりだ
そこにはびこるのは理不尽か ひいきか
数え上げればきりがないね
でも生きている
君も きっと
あんたも もしや
どこかで 涙でにじむ空 見上げてる 二日にも続く連休の終わりを告げる日曜日五時のチャイムを聴きながらため息をつくのだろう?
届かない雲に思いを寄せている 眠れない夜に枕をぬらしてる
教科書に描いてあるえらそうな顔をしたいかにも偉人って奴よりずっとそれでも歯を食いしばって生きるあんたのほうがえらいだろう
偉人より偉人な人だろう
僕は思う 偉人より偉人な人だろう、と
そっちのほうが断然偉人だ
つらいのに本当ご苦労様
テレビにバンバン出てるえらそうな政治家よりばかでかい皇室に住み民衆ににこやかに手を振る皇后 皇太子なんかよりずっと汗にまみれ日々をなんとかつなぐ君のほうがずっとえらいし素晴らしい 自分に言いな、おまえは我ながらよくやってるぜって
悩み 迷い 苦しんだ
そんな時間は絶対消えない
なんらかの夢を咲かす種になる
きっと少なくてもその涙は意味のある涙だからそう腐るな
誰もくれないやさしさなら自分が自分にあげりゃいい
誰もしてくれない誕生祝いなら自分が自分に盛大にしてやればいい
他人ができる何倍もの盛大さで自分の頑張りを祝えばいい
そんなことも悪かないさ
マイディヤーハッピーバースデイしてあげよう
ひとりも乙なもの
頑張ってると思うなら許容範囲を広げて遮る壁をぶち壊そう たまには自分のために生きてごらん。
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