ホーム > 詩人の部屋 > 甘味亭 真朱麻呂の部屋 > 百の嘘 千の真実

甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3907] 百の嘘 千の真実
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


百の嘘をついたならそれの倍の千の真実で罪を挽回するのさ
きっと多くの真実がついてきた嘘をうまく隠してくれるんだ
そんな思惑さえこざかしい真似だなと思うもつい心がゆれる

甘い蜜を吸いに僕は蝶になる
こっちの水は甘いぞ
こっちの水は苦いぞ
選ぶなら言わずもがな甘い水

そんな言い訳ばかり繰り返すからすぐ僕は愛に愛想尽かされる

罪の重さの比ではない
嘘を塗り固めようとした罪も追加され僕は終身刑

君にまで嫌われ
僕は救いようのない
保釈の余地なし

本当 ばかな奴

自分でも思いすぎるほど思う

そんな夜は最も闇を深くする ロンドンの街より霧深い悲しみが僕の心に消化液を撒き散らす
心はもう真っ白
もうジ・エンドさ。

2009/04/11 (Sat)

前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -