詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
花は種を宿しいつか花を咲かし萎れてく
最後の最後には
人間も同じだ 花と変わりないさ
種は子供で大人は花 そして萎れていくのは 死を意味する
そんな生き物の生き死にを尊ぶ心がなんだか削られてる気がする現代 殆どは生きながら死んだ目をした奴ばかりだ
見てればわかる
見てればわかる
そんな奴らの心に花を咲かせるならどんな花を咲かそうか
俺だって例外じゃない
俺の心にも花は咲いていないかも 花が必要なのかも
優しさや気遣いとかあたたかい感情とか最も当たり前で何よりなくちゃならないものが欠けた世界
見れば見るほど
目をそらしたい
悲しくなるなあ
地球は一輪の花
僕ら人間はみなその中に包まれた子供たち
女の人は雌しべ
大切な大切なお腹
命の入れ物
男の人は雄しべ
それを守る使命
産み終わっても
変わらない愛で
一生 守れ 守れ
自信と気持ちが
変わらないならずっと 愛せ愛せ
頭の中まで機械化されてるのかい?
ばか言うんじゃないよ
花よ 咲くのなら今だよ
花よ できたなら
もっと早くに咲くべきだったよ
おかげでこんなざっくばらんな世の中
人が人を平気な顔でいたぶるような醜態
地位や名誉なんかで本当は人の上になんか立てやしない 天の上や雲の上なんか立てない
わかってて従うのはそうしないと1日さえ生きれないから
だから 厭な世の中だってつい口を尖らせるんだ
だから ふざけた世の中だって口を曲げるのさ
自分に落ち度がないわけじゃない
でも でも でも… なんだ
花はどこに咲く?
汚れた空気の中
咲く場所さえ危ぶまれてる
優しい人はどこに居る?
おかしな街の中
ひとりさえいやしないんじゃないか
見渡すかぎりみんなもう狂ってる 猛毒の花
触れただけで溶けちまいそうだ!
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