詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
あれからいくつ歳をとって
あれからいくつ年を重ねて
ここまで来たけど
僕は何が変わったのか
あれから何を学んだというのかな
この旅の中で同じ高さを屋根から屋根へと飛び移りながら暮らしてきたけど
あれから僕はどれだけ理想の僕に近づけたんだろう
今 目覚めた 朝
新しい地図を広げて
うまくいかなかった日々をそこに垣間見る
はじまりとおわりをあきるほど繰り返してあれから今までを僕はイメージする
そんなことの繰り返しで日々は過ぎる
さり気なく淡々と気づけばこんなところにまで来てしまったよ
来てしまったよ
今もまだ旅の途中
その中で出逢ったおしゃべりな 九官鳥が少し目障りだけど
愛してる 愛してる
今もいつも
そしてそんな感じでいつか幻になるまでストーリーは続いてゆくのさ
夜明けに朝をさがして今日も地面を蹴りあげ飛び立つワンデイ
いつか幻になる物語のある朝に今日も目覚める まだ街は眠りの中 スリーピングタウン
ボロロンとギターを爪弾けばやがて僕にも第二の眠気がやってくる
くだらないくらい
馬鹿らしいくらい
単調な日々
特別な事などない
不思議な事などない
順調な日々
繰り返してゆく日常
淀みなく、日常
明日もいつか幻になるため
わかっていても笑う泣くのオンパレード
サーカスは続く 続く
何歳になっても
いくら時が過ぎても
季節越えても
そこにはいつもの僕がいるだけだ
予想しなくてもわかる わかる。
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