詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
涙はどこへ流れていくのでしょうか
うれしい涙も悲しい涙もどんな意味をはらんだ涙もすべてひとつの場所へ消える
永遠が唯一ゆるされた光のない場所へ
されどあたたかな場所へ
僕もいつか死んだならそこへ流れてく
この旅が終わればそこへたどり着く
目をつむった瞬間意識はそこへ行く
だから涙も人もすべては同じ場所へ消えていく
生きている人たちが棲むにはかなり億劫な場所
されど死人には楽園にも見える
そんな場所へ
僕らはやがて流す涙の水圧で押しつぶされサラサラと時間の波に流されてく
行方は誰も知らない
ただたどり着いた人しか知らない
涙が流れてく場所
それ以外誰も知らない
くらます姿 神隠し
からだをなくした魂が居着く場所
それが次なる僕の行き先
悲しくも素晴らしい場所
すべての苦しみから解放される場所
そうだといいなと笑う僕は幸せだろうか?不幸だろうか
いま 背負った運命を見つめ考えてる
対峙する形で考えてる
現実と夢を行き交ってる
そしてまた起きれば始まる1日に考えてる
そしてやがて夜が来ても考えてる
死ぬまでずっと生きてる間中考えてる
それは尽きない問題です
あしからず
神様はいつもノーコメント
いい気なもんだ。
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