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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3980] 夕暮れは燃えているか?
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


生き甲斐なんてないのさ
ただはじまってしまった物語だから仕方なく生きているだけ
どんなきれいごとで気持ちを飾っても
けっきょくはけっきょくは仕方ないってだけ

絶え間なく続いてゆく今に光を求め群がる人の波をかき分けはるか彼方に待っている夢に会いにゆく

夢もなにもない未来など誰も望まない
だから僕はせめてここに生まれた証に黄昏の中できれいなきれいな夢を見る

夕暮れが燃えている
とてもきれいだ
この時間帯だけ素直になれる

黒い気持ちを取っ払って
僕は今 なによりもきれいな心で世界を見渡す

君の住む街でもこの夕暮れは燃えているか?

つぶやくようにたずねた時 せまる夕闇に気づく
そびえ立つビルの群
風に揺れる通りの木
不安はいつの間にかどこかへ行った

大丈夫
このままで僕はゆける
おろかなくらい生真面目に自分を偽ることもできないこの馬鹿がつくくらいの真っ直ぐさですすむ

カラスがカーカー鳴いたら家に帰ろう
夢の中へダイブ
ひらひら 僕は花びらのように眠りの中へ真っ逆さま

ヒュルリララ…

おつかれさま
僕も君も
1日 頑張った

その言葉だけで
サヨウナラ。

2009/04/24 (Fri)

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