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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[4107] さよならおともだち
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


たまに会っても
日が暮れるまで遊んで
まるで友達のような人 低カロリーの珈琲みたいなほろ苦い心境
つきあいはただの馴れ合いさ
そんな誰かの声にも思わずうなずいてしまうほど君と僕との関係は友情で回ってるようなものだった

それでも少しずつ僕は君を見つめるうちに何かが違って見えてきたんだ
こんな気持ち抱かなきゃよかった
平和な友達の関係でおさまっていればいちばんよかったと思うのになぜか止まらない
止められなかった
消せない気持ち
ああ 好き、好き

君と目を合わすことさえなんだか切なくなって もどかしさに胸をしめつけられてそのうち会わなくなって
月日だけが僕の思いをいつまでも引きずっていつまでも見送る日々

好きだよ 好きだよ
大好きなんだよ
そんな思いさえくだらない幻になるのかな
そのまえに伝えたいことがあるのに

苦しい この胸
切ない 風当たり
本当は壊したい関係
そして友情じゃなく代わりに築きたい
恋人通し 新しい境地にたどり着きたい
恋の扉を開きたい
だから だから
僕はこの苦しい気持ち
他人にはバカらしい思い
ひとつ抱えて
ちょっと泣いたりして走る 君の家へ
走る 走る 走る
駆け抜けてゆく
君の家までたどり着くまでの途中で君との友情の壁ぶちこわしながらやがて新しい絆を生みに走るのさ

それでもうちあけてだめならばもう会わないようにしよう
苦しくなるから
こんな関係は
なんか君には悪いけれど君は 君は あまりに僕をほうっておきすぎた
君は 君は 僕の心をしめつけすぎた
君が好きなのに君が憎らしいよ
こんな気持ちこんな気持ち罪だね

嗚呼 友だちのような恋にさようなら
今 高らかに 告げよう 君に 自分に 君と僕の世界に
今 人知れず

他人には別世界の話でも僕には痛みのあるリアル。

2009/05/15 (Fri)

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