ホーム > 詩人の部屋 > 甘味亭 真朱麻呂の部屋 > 嘘つきと正直者の街

甘味亭 真朱麻呂の部屋


[4114] 嘘つきと正直者の街
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


真実ほどの多さくらい存在する嘘にまみれた世界にいれば
いやでも嘘のつき方
嘘と真実の見分け方
すり抜け方
おぼえちゃうね

当然 嘘のつき方が知ってれば嘘をつくことだってうまくなる
思うほど真実より嘘の方が多かったりして

誰かを傷つけない嘘ならば
みんなそういうけど嘘と悲しみは切っても切れません
かといって本当のことだけじゃ生きづらい

だから嘘と真実を程良いほどに飲み込んで嘘と真実に飲み込まれないように
うまくほどほどにつきあおう
うまくほどほどにこの街でパレードに紛れよう
傷つかないように
やられないように
いい立ち位置で日々を見よう 見よう 見よう
暮らそう

嘘つきの街
本当のことをいう人こそ多い街
けれど嘘つきも中には…

信じきれず
疑いきれず
真実はそんな気持ちに絆されている
どちらの色にも
人は染まらず
僕らはただ嘘つきと正直者の間に生まれたフェイクアンドなんとかハーフ

君はどっち側?
棲むならどっちの街?

僕はどちらでもない

2009/05/15 (Fri)

前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -