詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
夢のような幻のような不思議と隣り合いながら
僕らはさながら幻のように生きていく
それも夢のようにいつか長い旅を終えて死んでゆく
死ぬまでの時間はつかの間のリアル
悲しかったり嬉しかったりそれはすべてリアル
だけどつかの間だから幻だ
だけど僕の存在は嘘なんかじゃない
それ自体がもう不思議だ
説明つかないんだ
生まれること死んでいくこと
生まれた意味が死ぬことでさらなる進化を遂げるという人の言葉
せっかく生まれたのに死んでいく無意味さがはかなくていいんだという声が
僕を不思議な心境へいざなう
僕は思う
何が不思議かって僕が 今いることが不思議だって
ほら見えるだろう
鏡に映る一番身近なとぼけた不思議が
僕は不思議という名の不思議そのものだからね
僕は何を不思議がるまえに一番自分が不思議で仕方ないんだ
リアルの中の不思議が物珍しくて仕方ないんだ。
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