詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
生まれたくはなかったという人よ
道ばたの花を見てごらん
あの花だって運命のままに生まれてきたのさ
運命には逆らえない
せめて悲しみや切なさ感じなくてすむ感情がなけりゃよかったという人
喜びだけが自分を救うのか 違うだろ
悲しみに強さとたくましさを求めなさい
どうしても悲しいときは涙を流してもいい
飽きられるくらいの優しさと愛情をもつ人になるがいい
花は咲いてやがて散ってまた新しい花が咲いて散って 繰り返し繰り返す
時の流れが止まるまでは悲しみも喜びも人を見放さない
だから キミは生きるのだ ボクも悲しみに降られても生きるから
何ひとつ 誰ひとり悲しみを苦痛に感じない人などいないから自分だけが悲しいと思うな
どんな生き方しててもうらむな
自分をかわいそうだと思うな
そう思うことが一番自分がかわいそうだ
おなじさだめをもつ命は今は傷だらけ
だけどいつかその傷は輝いて自分を照らす光となる 自分をまもる光となる
信じよ 人なら
信じよ 自分を
さあ 少しでもわかったなら歩き出すがいい
こんなボクが言えることなどただの意見の中のひとつ
だけどキミにはまだ光が見えたので言ったまでさ
ほら キミの胸はまだ生きたがってる
流す涙が教えてるさ
浮かべた笑顔が教えてるさ
だからね
まだ生きれるよ
まだ生きれるよ
残念だけどボクが言えるのはそこまでさ
でもこれだけはわかってください
キミにはまだヒットポイント残ってる
0にちかいほうじゃなく2にちかい1だよ
ほら 笑えた…
そうだよ そんな気持ち
大切になさい
せっかくのその命
枯れるまで
咲かして 咲かして
神様に投げつけて返す日まで生きよ
逆にさ 神様に宣戦布告で生きてやるよって気持ちで生きればどうだい?
あまりに下らなさすぎかな…
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