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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[4205] 降り止まない雨のせいさ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


何かイヤなことがあるとボクは責任転嫁してしまうのさ どうでもいいものに責任を押し付けて
今日はたまたま雨が降っていたので雨のせいにしたんだよ

なぜか心がひどく痛む
それはなんの痛みだろう
この痛みに名前を付けて明日のボクに届けてくれ
優しいメロディ
ちょっと苦い珈琲
雨の日に限りなぜかよく似合ってしまう
自分の罪をおかした過ちを記憶の中に刻まなくちゃ
本当はわかってる

降り止まない雨の中
ボクは一人っきり
身を守る傘もない
雨の銃撃に乱れ撃ちされてひとたまりもなく崩れ落ちた アスファルト

明日は晴れるかなあ
それとも引き続き雨なのかな
サンダルで占ってもわからないや
こればかりは
こればかりは…

なぜか心がひどく痛む
それはなんの痛みだろう
この痛みに名前を付けて明日のボクに届けてくれ

悲しい気持ちと優しい雨のあたたかさが混ざり合って心地いい
なぜ神様はボクなんて生み出したのか
ボクなんかボクなんかいたってなんの意味もないのに
なぜかな…
なぜなのかな…

降り止まない雨の中
ボクは一人っきり
身を守る傘もない
雨の銃撃に乱れ撃ちされてひとたまりもなく崩れ落ちた アスファルト

ずぶぬれの日々
ちょっとベランダで乾かせば元通り
そんなたやすくはいかないんだ 心はね

悲しみに一度ぬれたら立ち直るまでが骨
切なさに一度焦がれたら灰になるのを待つ
その痛みなのか
その痛みなのか
ボクは一人 考えた
今まで考えたこともないくらい深く深く悩みきった

でもやっぱりたどり着くのはふざけたこの言葉
悲しみは雨のせい…
雨が降るから悲しみも冷たくなり
悲しみがボクを悲しくさせるから雨はボクに冷たくなる

心にまた罪を増やすとは神様も予想しないだろう それ程罪深いボク
雨はますます下り坂。

2009/05/31 (Sun)

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