詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
自分の価値をあなたの価値を比べながら比べられながら生きていくことの重さを少しずつ知る
終わりのない人生ならば永久に変わらない愛をつなげたとでもいうのか
住み慣れすぎたこの孤独の闇はだんだんと僕を狂わせていく
その中では一筋の光さえ無にも等しい
心に咲いた一輪の花のような思いを守りぬく力があれば君を救える
世界を敵に回しても光を全てなくしても暗闇の中で僕はふれるだけのぬくもりに
ああ 心を酔わせよう
いつしか記憶は全て僕から抜け落ちて
しわひとつないツルツルした脳みそから思い出さえ消えようと僕は君を愛してる
狂おしいくらい本当はずっと思っていたいよ
どうにもならない明日をねじ曲げたいくらい
高く高く空を飛ぶ鳥のように
雨が降りそうな時には雨が降るまえに低空飛行で屋根に隠れる
僕も隠れようか
いいや
立ち向かおう
もう逃げない
闇をこえて光を見いだして希望あふれる美しい旋律に見送られ旅立つ 明日へ
自分の心に咲いた一輪の花
かんたんに枯れてしまうから君に笑顔をもらいに行かなきゃ壊れてしまう
灰色の雨空の下で
懸命に咲く花
僕も見習おう
強い風に吹かれ
強い雨にうたれ
それでも
立ち続ける
花を見習おう
あんなにも小さなからだに宿った勇気と誠実さを僕ももちたい
心に咲く花が一輪また涙に濡れる
僕の涙で蒼く染まる
それでも綺麗だね
とても綺麗だね
めぐる明日
迫りくる波
やがて来る未来
僕はもう逃げない
どうせ後ろには引き返せないからただ前にただ前に進むことだけに一生懸命
花になる
花になる
小さくても
勇敢な花になる
君に負けないような花になりたいよ
昨日の涙がまるでうそのように晴れ渡った空の下 新しい物語をはじめよう
今度は陽のあたる道を行くんだ
ささやかな秘め事だ。
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