詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
まるでそれは夢のように僕におとずれた
夢なんだからいつか覚めると待っていた
それなのにいつまで待ってもこの夢は覚める気配すらもなく僕を夢に閉じこめたまま 時計も仕事をサボり眠りつづけているようです
目玉のない黒い鳥
雲を突き抜けどこまでも続く鉄塔
手足のついた各駅電車
僕の夢はいつでも変わった顔をしてるよ
空はいつも夕暮れで
まるで僕らの欲望を全て閉じこめたような世界だよ
携帯電話も圏外
ここはどこ?
夢の街さ
そんなことはわかってるけれど
夢の一体何番地?
自分が何者かもわからなくなるんだよ
幻ならいいなと思う反面ずっと居たいなとも思うのさ
不思議な気持ちになるよ 夢の中に 夢の中に 突っ立ってるだけできらめく不思議
今 確認中さ
夢の街 今夜もたずねて僕は探しに行くのさ
現実じゃ見つからない大切な何かを
今からまた僕は君と。
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