詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
今も僕の心の中にひっそりある
セピア色をした記憶の1ページ
キミは最後まで笑ってくれてたけどお別れしたあとで泣いていたんだろう
幼い僕らの頭ではその悲しみをどうにかする力なんて見つけられずに
今だっておなじだね
セピアの色が僕のハートに切ない風を吹かして
たまに僕を悲しみにくれさせます
記憶は消えずに
キミは今どこで何をしているかなあ
行方も聞かないままお別れしたからね
キミは僕じゃない大切な誰かと出会って笑いあっているかな
それなら幸せであってほしいと願うよ
夜空をかける流れ星にこの窓辺から
誰かのものになろうとずっといつまでも大好きであることは変わらないキミの無事を祈ろう
そして 今 また
新しく つづるんだ
新しい僕の物語を
キミもどこかでつづるんだろう
悲しくも素晴らしいセピアノートに
全ての思い出を深く深く刻むようにね
涙も笑顔もそこにつづるんだよ
セピアの
色の
セピアの
ノートに
別れがあればはじまりがあり
はじまりがあれば別れがある
そんなありふれた出来事が不意に思い出からこぼれ落ちて涙になる
ただセピア色をした涙がおもむろに広げたノートにこぼれ落ちるように
心ににじみながら広がったよ。
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