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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[4409] 恥じらいの季節
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


夏の日に君から届いた満天の笑顔のお歳暮
新しい白い靴と芽生えはじめた恥じらいの季節にはじめまして

ちょっとだけ暑さが引けば
ちょっとだけ涼しくなる
僕らの仲にもなんらかの進展はあるかな

夏がはじまったのも実はねあまり気づいてなかった
僕は君で胸がいっぱいでうわのそら
はじめてできた彼女との明日が楽しみで眠るのさえ惜しくなるよ

夏がはじまり
そして僕は君と出逢い
あっというまにほら恋に落ちて
ゆらりゆらゆら揺れる思いの中で手をつないだよ
赤と青のアジサイが並んで咲くようにね

五月雨は通り過ぎた
祭りも終わった
蝉しぐれ 止んだ
あとはもうただ次の季節を待てばいい

いつのまにか僕の隣で寝息をたてる君
なんて なんて無防備なんだ
僕を心から信じているんだね
なんて なんて幸せ者だろう

夏の日によみがえる二人の記憶 そっとまぶたで隠した
ちょっとだけ今も恥じらいは残っています
燃え尽きた愛情
違うんだよ
また新しく燃えはじめてるんだ
ただ 今は 休憩中だよ
暑い夏だもの
暑い夏だもの

それくらい許せよ

風にはこばれてきた二人の記憶 今 朧気ながらもひとつずつ確かに形になる
あれもあった
こんなこともあった
よみがえりはじめれば止まらない
それが思い出
二人の 二人の
大事な記憶
恥じらいの季節。

2009/07/29 (Wed)

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