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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[441] 二十歳
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕も今日から
二十歳だから
もう子供じゃないんだ
少し寂しいけれど
これが時の流れというもの
嫌なこともあるけれど
嬉しいこともあるよ
酒もタバコも堂々とやれるし
あの頃のように面倒な学校にも通わずに済む
札付きの自由を手にしたんだ
ただ今度は社会という重荷を背負わなければならなくなる

成人式
着たくもないスーツを着て
適当に参加して
適当に帰ってきた
友達なんかいない
話せる相手もいない
学校は僕にとって
ただ退屈極まりない場所に過ぎなかった
目を瞑って
ただ窓の外ばかり眺めてたよ
さながら一匹狼みたいに

僕は孤独な二十歳
酒もタバコもやってみればあまり良いものでもなかった
野に放たれた兎のように
ただ怯えながら震えながら生きている
社会という出口のない檻の中
僕は必死に出口を探している
生きていくための知恵を掴もうとしている

僕にとって二十歳とは
そんな思い出しかない...。

2007/01/31 (Wed)

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