ホーム > 詩人の部屋 > 甘味亭 真朱麻呂の部屋 > wander world

甘味亭 真朱麻呂の部屋


[466] wander world
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


可愛らしげに君が笑う
その隣で僕も笑う
二人がこうしていられる時間もあまりもう残されてない
だから そうだ
君の行きたい場所を聞いたんだっけ
夕方頃 海へ行こうって決めたんだよな

ハンドルを握りしめて
汗ばんだ手でカセットを差し込む
やがて 聴こえてきたロマンチックなムードのメロディー
そうして 気づいてみれば目的地に着いていたよ
適当に車を止め
君と一緒に持ってきたサンダルにはきかえて
思い切り 遊びまくった

ストロボで動き出す
僕らのストーリー
誰も止められない
僕たちの逃避行
目的地など存在しない
逃げられるところまで逃げよう
二人の愛の巣まで行けるところまで行こうよ

幸せを持つ権利を
剥奪する権利はだれにもない
だから思いのまま僕らは走り出したんだ

きっと きっと
きっと きっと そうだよ
僕らのたどり着く場所は心だけが知っている
暗闇を抜けていこう
二人で抜けていこう
無理して悲しみに耐えなくてもいい
僕が連れだしてあげるよ
君が知らない外の世界 僕らの世界 光溢れるwander world。

2007/02/03 (Sat)

前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -