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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[475] 一瞬の光
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][得票][編集]


長い間 夢をみていたようだ
とても懐かしい夢を
僕が夢の中で
何かを掴まえて
それは手のひらですぐ消えた

追いかけてきた理想はもう幻
叶うことは無理らしい
だけど心にはまだ掴んだときの温かさが残っているんだ
瞼の裏に焼き付いた君との楽しい毎日

空の雲に僕を見立てて
自由なところが似てると君がいう
愛が形であるとするなら
きっとそれは君なんだろう
君との短い時間の中で
愛の尊さや大切さを知る
君と過ごす毎日が
青い心に明かりを灯したんだ

一瞬の光が音もなく
君と僕の心を突き抜けてゆくんだよ
その瞬間僕の心に芽生えた
愛くるしさともどかしさを束ねて
君に言葉して届けるんだ

今というなんでもない普通の1日が
未来の二人にとって大切な思い出になるように
僕は心の中で何度も繰り返しつぶやく
君の手を握り永遠を誓うよ
たとえ世界が終わりを迎えても
僕は君さえいれば
それでいいんだ

心の奥で
何かが叫んでる
もう戻らない
時を惜しみながら
それでも僕らは運命さえ裏切ったんだ
二人を突き放す運命なんてこの手で壊してやる。

2007/02/04 (Sun)

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