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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[526] 愛の名の下に
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


今ある幸せに満足できないのはなぜなんだろう
こんなにも幸せだというのに
この心はどうして悪いことばかりしたがるんだろう

ため息混じりの憂鬱な毎日の中で
愛を見失わないようにお互いの愛を確かめ合う
こんなにつよく抱きしめても
この胸はまだ満たされないでいる
欲にまみれた日々の中でそんなことが頭にちらつく

もし叶うんなら
今すぐ
あたたかかったあの頃へ戻りたいのさ
戻れるものならとっくの昔に戻っているのにね
戻れないからこんなに悲しいんだろうな

愛の名の下に
永遠を誓った 今
もう後戻りなんかできないことに
気が付いたとき
己の愚かさに自分さえも疑ってしまう
今まで自分がしてきたすべての罪悪が報われるとき
それは僕が本気で誰かを愛せたとき

ちいさな
この惑星で君と出会ったこと
それこそが奇跡だということに
気が付いた
こらえていた涙が一気に溢れ出した
僕の中で満ちていく愛に
心から笑えたら
それが幸せの始まり
誰かを愛すことの
素晴らしさ
やっと気づくことができた
誰かを愛しく思う
素直な気持ちに
ありがとうをおくろう。

2007/02/17 (Sat)

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