ホーム > 詩人の部屋 > 甘味亭 真朱麻呂の部屋 > 瞼、閉じて

甘味亭 真朱麻呂の部屋


[537] 瞼、閉じて
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


悲しみはいつかなくなりますか?
悲しまないでいられる日はいつか訪れますか?
もし来るとするならそれはいつですか?

なぜ答えてくれないのか
ただ悲しみは募っていくばかりで
心を閉ざす犠牲はありますか?
黄昏へ飛ぶ雛鳥の行方を聞いているのです

瞼、閉じて
雨に降られて
独りぼっちの空の下
風は吹きすさび
森は唸り
胸はざわめく
心はいったいなにを求めている?
探しているものはみつかるのか
心はなぜ君を求める?
終わったはずの恋なのに
不思議と空は晴れ渡り
そこに虹が架かっても
胸にはまだいつかのさよならが心かすかに残っています。

2007/02/19 (Mon)

前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -