詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
自ら作り出した糸で丈夫な殻を作り
蛹になって暖かい春がくるまでしばし待ちます
春がきたらいよいよ蝶になり
まだ見ぬ空へ羽ばたくのです
キレイな羽を広げ
羽を伸ばし
空へ飛んでゆく
人も同じ
幼少期は芋虫で
青年期という蛹の時期を迎え
自我を閉じこめる
そして
大人という秩序と教養を持った立派な蝶になり
社会という大空へ羽ばたいていく
僕も君も同じ様に
キレイな蝶であり
ときに不気味な蛾にもなる
社会という蜘蛛の巣にとらわれて
それでも必死になって生きようとする
雄々しい蝶のように人も生きていく
美しい心をときに汚しながら
それでも勇ましく羽ばたきながら生きていく。
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