詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
水平線の向こうへと
沈む太陽を見ていた
空はオレンジに染まって
少し切なくなった
あの太陽は何万年も前から
色々な景色を見てきたのかな
悲しみも喜びも
生命の営みも進化も見てきたのかな
水平線の向こうから
太陽が昇らなくなる日は来るかなぁ
きっと当分のうちは太陽は浮き沈みを繰り返すだろう
僕が死んで僕の子供も死んでその子供の子供も死んだって
きっとなくならないくらい
遠い遠い日まで
世界から誰一人いなくなるまで
太陽は浮き沈みし続ける
そうしてまた次の世代へと受け継がれ
太陽は静かに見守るみたいにそこに在り続ける
太陽よ
僕がもし
結婚できて子供を生めたら
その子が寂しがらないように側にいておくれ
僕はあの世に行っちゃって
あの子の側にいられないから
頼むよ 頼むよ 太陽よ。
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