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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[561] おもいでは花火のように
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


今でも思い出す
あの日の僕を
懐かしさと切なさが入り混じって
僕の瞳はいつの間にか潤んでいた
熱いものがこみ上げてきたんだ
時の流れの儚さをまじまじと今感じてる

思い出は確かに美しいものだけど
いつの日かは咲き散っていく運命
大切なあの人も今では思い出でしか思い出せない
切なくて儚くて
それでも時間は知らん顔のまま

おもいでは花火のように
その場では美しい
だけれど時が経てば
その美しさは切なさへと変わってしまう
わかっていただけにこんなに胸が苦しくなる
それでもどうしてか憎むことはできなかった
憎んだって仕方ないから

失った後で
残ったかすかな火薬のによい
懐かしいあの人の思い出のによい
僕はきっと生涯忘れないだろう
あなたとの楽しかった日々を。

2007/02/24 (Sat)

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