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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[6] 一粒の涙
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][得票][編集]

貴女が落とした涙を頼りに
僕は新たな幸せへ一歩ずつ一歩ずつ近づいてく
そしていつかたどり着く愛という光まで
僕は休まず歩いていく

貴女がみせた笑顔は輝いて
僕の行く道を照らす道標に変わっていく
そしていつか気づく
貴女の存在がどれだけ大切だったのか
失った後にはじめて気づかされる

悲しみも喜びも共に分かち合った
君となら生きていけると思えた
だけど幸せなときは永くは続かないもの

君はまるで美しくも儚い生花(はな)のように静かに散っていった
手探りに手繰り寄せた真実を
頭の中で具現化していく
幸せに埋もれたそんな中でも
悲痛な孤独を感じながら
頬に伝う涙をそっと拭った
新たな愛に生きるために

思い出に生きることをやめ
現実を受け止めて生きよう
それがなくした愛が望むことなら
君を忘る。

2006/12/09 (Sat)

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