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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[622] 船出
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


波は大荒れ
空は濁った灰色
甲板に立った私の頬に冷たい風が吹きつける

旅立つ私を手を振り見送る者などいない
私はたった独り
まだ見ぬ世界の中へ
今にも怖じ気づいてしまいそうな気持ちで
それでも私は船を漕ぎ出す
大人への船出に出るんだ
社会という波にもまれながら
いつか夢を叶えるため数々の困難を乗り越えて
目的地へと渡航していく

そのために僕は何もかもをあきらめて船出した
心に夢と希望を詰め込んで
荒波にも冷風にも屈せず進むのさ。

2007/03/09 (Fri)

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