詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
退屈紛れに出かけた宛もない散歩
夏の日の見慣れた道
いつもの公園
良く遊んだ砂場
今はもうないジャングルジム
茶色に濁って錆びきったブランコにのって
あの日をしんみり思い返す
幼い僕とあの子が遊んでる
砂の城を作ってすぐまた崩れて
それでもまた作り直そうとして何度も失敗して
それでもあの子の為に一生懸命に城を築いていく
きみはそんな僕を見て汚れのない澄んだ瞳で僕の方を見る
あの頃の恥ずかしいような懐かしい思い出
僕の心に直接、染み渡るような五時のチャイム♪
その瞬間、心にそっと
静かにそっと届いた気がした
いや、確かに届いたんだ
キレイな夕焼け色をしたリボンの付いた思い出の小包がね。。。
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -