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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[631] ババロア
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


自分の幸せは素直に喜べるのに
全く知らない他人の幸せ喜べないのは
当たり前なのかな
それとも僕がただ無関心なのかな
不幸と幸せの交差点
寄り道をせずに
ちゃんと最寄り駅で降りたよ
アナウンスが機械的に同じ声で降りるはずの駅の名をくり返す

触ったらすぐに崩れてしまいそうな
今日でも案外僕は楽しめているのかな
心を意味もなくときめかせ
見た目とは違い優しい心を秘めた
大人になりきれてないもう一人の僕の部分が
ほら…ほら…
無様な僕を笑ってる

君の心も僕の心も
元を正せば生まれなかったかも知れない
偶然の産物
運命なんて言葉で片づけて良い生き死にがあるはずもない
遠い日の夕暮れ
今見てるはずの夕暮れ
未来に見るだろうはずの夕暮れ
それはすべてとろけそうで崩れそうな
赤ん坊の名残 ババロア。

2007/03/10 (Sat)

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