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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[749] 月影
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


グラス傾けて
床に滴り落ちる
安物のブランデー
堅苦しい話はせずに
首につけた蝶ネクタイは外して
夜空の闇に浮かぶ月の真下に影一つ
まるでスポットライトのように
僕を照らして
ただ僕を照らして
そう静かに照らして
水面に浮かんだ月一つ
石を投げたら揺らいでまた元の形に戻る

ダンスは嫌い
あなたも嫌い
好きなのはあの月
そして
月の真下のあの影
月影ただそれだけ。

2007/03/23 (Fri)

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