薔薇のようにトゲトゲした心で 近づくもの敵味方問わず傷つける 悲しみと喜びの中で 己の罪深さを償い続ける 目が眩むほどの青空を血のように 赤い色で塗りつぶす 夢か幻か時は人を老いさせ 現実という悪夢をみせる まるでそれは一瞬の出来事 花弁が散るようにあっという間さ そうして僕はまた一つ仮面を被り 花弁を散らせていく 闇にひとひら。
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