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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[776] 四重奏
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


愛は迷宮出口すらない迷路
迷い込んだら出られないかも
愛に溺れて出たくなくなるのかも
あまりの居心地の良さにもう現実世界に帰りたくなくなるのかも

夢に溺れきって
気づけば愛の奴隷さ
首輪に繋がれて
餌を求めワンワンと吼え続ける
ご主人様の甘い甘いキスを期待して…

闇夜に月が一つ
気持ちよさそうに泳いでいく
鼻に感じた微弱な臭みは白濁色のゆがんだ愛の味

あぁ そして今夜も
聞こえます
貴方の声が
聞こえます
舌を絡ませるような
ヒドく甘ったるい
貴方の声が
耳に聞こえます

それは まるで
どんな音楽より美しいメロディ
どんなオペラよりも艶めかしいハーモニー

私のこの卑しみを揺さぶる
男と女の愛欲四重奏(カルテット)

2007/03/26 (Mon)

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