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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[806] 堕天使
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


天使でもない
悪魔でもない
僕は堕天使
天使の落ちぶれた姿
僕の背中には天使の羽と悪魔の翼がある
何物にも染まらない
孤独な心を持った
冷徹な生き物さ

悪魔のずる賢く意地悪な心と
天使のやさしく大らかな心
その両方を持った
僕ははみ出し者の堕天使さ

冷ややかな瞳で僕を見るあなたの眼差し
とても耐えきれない
だから僕はまた独りぼっちになった
あなただけは信じていたのに…

僕は堕天使
人間じゃないから
君と仲良くなんてできないのも当たり前
だけどどうしてどうしてこんなに涙が出ちまうんだろう
どうしてどうして
胸が痛むのだろう。

2007/03/29 (Thu)

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