詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
他人のことなんて見て見ぬ振り
自分さえよければそれで良い
人間なんて勝手なものだ
いざとなれば人の命だって犠牲にしても
自分だけはと常に自分の事しか考えられない
まるでその姿は罠があると知りながら
チーズのために罠にひっかかるネズミのようだ
もはや心なんて飾りに過ぎない
そんなことを続けていけば
いつの日か心は腐りきって
精神さえ壊れてしまうだろう
僕だって例外じゃない
みんなみんな善人ぶって隠してるだけさ
一度その心の仮面をひっぺがせば
忽ち醜い素顔が露わになる
ほらあそこにもあそこにも
精神を壊した奴らが
ナイフを振りかざした
僕らはまるで
透明人間
君もまるで
透明人間
本当の心隠したいから
醜い素顔を隠すために
なるべく本当の自分を必死に押し殺してるだけさ
何にも知らない奴はヘラヘラとあざ笑うだけさ
不安という現実というリアルから逃げ惑うだけさ
透明な心は君にも見えるだろうか
むき出しになった心
ドクドクと脈打っているのが聴こえるだろう
憎しみの目を憎み相手に向けながら
憎しみと哀しみの円舞曲は続く
現実という舞台の上でいつまでも
しつこく続く。
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