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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[857] 『romance・night』
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


夢遠く
あの日愛を選んだ
心を冷たい夜風が
吹き抜ける
振り向いて見つめる先には微笑むあなた

他愛もなくお喋り
滅法下手な愛の唄
夕暮れに吐き捨てた
溜息と見上げた夜空の淡い月明かり
僕が求めたのは
何よりもシンプルな恋
でも君が求めていたらしいのは
おとぎ話のような
ドラマのようなラブロマンス

俯いて うなだれて
そして今日も
人一倍夢見がちな彼女を相手に一人芝居
バカみたいに愛してるを連発する
それでも君が喜べば良かったし
何より僕は君が大好きだった
君が微笑むたび僕の心の疲れがスッと抜けた気がしたから

僕は今夜も明日の今頃も
君にとっておきのロマンスを届けに
愛の唄口ずさみながらやってくるよ
誰より愛してる君のため
何より大好きな君のため

僕は君に最高のロマンスを届けにやってくる
ロマンチックな夜を
romance nightを。

2007/04/02 (Mon)

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