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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[878] 夕陽の色はやさしい色
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


何てことはない普通のことなのに
何故こんなにも悲しいんだろう
何てことはない思いつきで書いた歌で
どうしてこんなに泣けてしまえるのか

僕は日に日に大人になっていく
そして自分が子供であったことなど
もはや懐かしがる余裕すらなく
忙しい日々に疲れ果てて
帰って寝るだけの
そんな悲しい暮らしの中でため息をこぼすのだろうか
そんな事を考えると少しだけ不安になる

どうせ大人になってしまうのなら
どんなに忙しかろうと
昔のこと
今この時を
思い出したい
そして涙を流したい
そんな思い出
そのためにたくさん作っておかなくちゃ
きっと遠くはないさ
もうあと少し
もうあと少しで僕は大人になるさ
だからそのために
今この時を
子供でいられるこの時を
大切に大切に過ごすんだ
大事に大事に生きるんだ

僕が今見てる夕陽
大人になってから見る夕陽
どちらも変わらずやさしい色でありますように
社会の冷たい風にふるえる僕を暖かく迎えてくれるように
ただ今は
信じるだけ
そして僕はただ
今を輝かせる
そのために一日一日を無駄にすることなく
後悔のない未来にするために精いっぱい今を生きること
ただそれだけさ
ただそれだけを忘れずにいれば良い。

2007/04/05 (Thu)

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