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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[981] ある晴れた夏の日
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


目を瞑る
瞬間の暗闇
今までずっと思い返していた
あの日の出来事を
年齢を重ねる度
心に青い灯が点る
消えそうで
消えない
その青い灯は何も言わずに揺れるだけで
心の奥であつくあつく鼓動する

想えば僕も色んなこと乗り越えてきたな
僕は自分を少しだけ誉めてみる
崩れそうになるのを笑ってごまかす
予想よりも遥かに
楽しい毎日
だけれど
何かが足りない
そんな気がする
ある晴れた夏の日

スイカの種を皿に吐きだす
時々面倒になって
種ごと飲み込む
蒸し暑い夏の日

ぼけーっとしながら
色んなこと
思い出していた
色んなこと
思い返していた
ある晴れた夏の日に。

2007/04/22 (Sun)

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